マゼンタ活動日誌
誰が書くのかわからないスリル満点でお送りします。

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勝手にレビュー そのに                 


 あずみによりますmagenta vol.3レビュー第二弾です。
 magenta参加皆勤賞の、最年少ひよりさんの作品。
 毎回違った切り口の作品を提出してくれる彼女から、今回も力作が届きました!


 「Escape Kiss」


「逃げちゃ駄目って言ったじゃないですか」

菜々の首筋に残る自らの歯型を見て、黒江は満足したように笑った。


数時間前、伯母を殺した。


『どうして俺に声をかけてくれなかったんです?』
『あ……』
『悪い子ですね』

ちくりとした痛みが走ったのは、以前黒江に噛まれた首筋だった。髪がささってむずかゆい。そうだった。あの人は、――噛む。

「だって、早く逃げなくちゃ、いけないのに……」
せせら笑うようにして黒江が応じた。
「誰から? 俺から?」


                   「シャワーを浴びましょうか」


     誘拐された少女と、黒服のボディガードの、逃走劇



 黒スーツの丁寧語お兄さんキタコレ!!!!!

 ……すみません個人的に取り乱しました。
 ラブストーリーにおいて、相手役の属性は非常に重要だと考えておりますが、R-18表現の登場するマゼンタ作品においては尚のこと、相手がどんな男性か、どんな嗜好かというのは大事な部分ではないかと考えます。
 黒江、非常に良いです。
 ちょっと被虐嗜好のある、でもSMとか痛いのは嫌… という淑女の皆様にお勧めしたい、雰囲気ヒドイ人。ぞくっとします。

 時列系が入り乱れつつ、「ヒキ」を作りながら最後まで引っ張っていくお話なので、あっという間に読み終わった! という、読後感が、れいなさんと違う意味で気持ちいい作品です。

 内容は、「薄幸なお嬢様とボディガードが悪いことをして逃げる話」。

 伯母さんを殺してしまった女子高生菜々と、そんな彼女に執着するボディガード黒江。
 大金を持ったまま、高速道路に飛び乗って、着の身着のまま、二人きりの疾走…
 二人ともが互いのことをどう考えているかわからなくて、窓の外を流れていく風景のように不確かで、どこに行き着けるかわからなくて、それでも車は夜を駆ける…

 「世界にたった二人だけ」というvol.3コピーがぴったりの、この二人どこまで行ってしまうんだろう、そんなどきどきに苛まれながら追いかけていってしまうような、スピード感たっぷりのお話です。

 悪いこととお嬢様とエロスの食い合わせは最強…!

 読んでいて、ぶっ飛んだ二人に何度もぞくっとさせられた、何度も読み返したくなる、そんな魅力を持った作品だと思います。

 ピンク色の恋愛物語に飽きた方へ、こんなブラックな小説はいかがでしょうか?


: magenta vol.3 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by マゼン隊 :
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