マゼンタ活動日誌
誰が書くのかわからないスリル満点でお送りします。

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新刊レビュー そのいち                 


 こんにちは、あずみです。
 本日はお知らせ1件と恒例新刊レビュー1発目です。

 まずお知らせを。
 同人誌紹介サイトstraycat様にて、先日の文フリ新刊、「花と魁」のレビューを掲載していただきました。
 創作同人界の片隅でちまちま活動している弊サークルですが、見てくださってる方がいるんだな、ととても励みになりました。レビューを寄せてくださった小泉哉女様、ありがとうございます。
 …「花と魁」、まだまだイベントに持ち込みますので、お見かけの際はよろしくお願いします。とちゃっかりCM。

 さて、新刊「百年夜行 DIVA vol.3」の収録作品を、頭から紹介させて頂きます。
 ネタバレが嫌、という方は、引き返してくださいませ。


「朱華」 理子


「取引を、しよう……鬼姫」
 自分を見下ろす異形の姫に、藤二は精一杯気丈に持ちかけた。
「俺は、この先ずっと、お前の〈餌〉になってやる。いつでも、好きなときに、この体を食らっていい。だから……」
「里の者には手を出すな、と? ――はっ」
 鬼姫は喉を反らせ、嗤うような息を吐いた。
「子童にしては大した度胸だ。……そうだな。お前の味に飽きるまでは、餌として飼ってやってもよいぞ」

 
 里長の娘の身代わりとして、化け物の「贄」となった少年、藤二。
 彼の前に現れたのは、真紅の髪と壮絶な美貌を持った、十四、五歳ほどの、美しい鬼だった―。

 目に浮かぶような色彩的なシーンからはじまるこの物語。
 雰囲気は説話集のよう、あやかしとひとが同居する、日本むかしばなしです。

 …が、しかし。
 この色っぽさ、甘酸っぱさは、むかしばなしには…ない。
 
 三年、五年。
 少しずつ体を贄として与えながら、鬼姫の元で過ごす藤二は、目覚ましく成長していきます。
 十三歳の少年が、十八歳の一人前の男に。
 反面、鬼姫の容貌は、出会った時から変わりません。

 あやかしとひと――時の流れが違うのでしょう。
 山仕事や狩りの中で筋力もつき、鬼姫を圧倒できる体格になったにも関わらず、藤二は、けれどずっと彼女の傍にあり続ける。
 喰われる痛みも、何のその。

 …愛ですね。そしてキュンです。
 そして、理子ちゃんも後書きで書いてますが、大男と少女の体格差は萌えですね。それでずっと一緒に生活してるとか…。餌と主人とか…どうしたらいい…。

 二人きりの世界。

 どうして、このまま彼らを放っておいてくれなかったのか…!

 というやきもきに苛まれる後半ですが、あんまりネタバレしても良くないのでこのへんで。

 理子さんは「強い女の子が好き」とおっしゃるのですが、私は、彼女の書くヒロインは強くないと思います。めちゃくちゃに強がって、そのためには大抵のことを耐えてしまうから、一見強く見えるけど、実のところはとても健気なひとりの女の子。
 の孤独に、やがて気付いて行く藤二が、いよいよその気持ちをぶつける… そのシーンはぜひ、本で読んでください。

 まっすぐで世慣れてなくて、少年ぽさを残したまま彼女のすべてを受け容れようとする藤二…
 とてもいい男でした。
 頭にふさわしい、華やかな恋物語。

 せっかくのDIVAなので、あの歌詞の中で、一番このお話のイメージに合うフレーズを勝手にあげるとするならば、


 「君と魅た夢が舞い散る 呼吸を忘れるほど切なく」 (@Polyphonic Branch)


 ここ。です。ネタバレぎりぎりですね。読むひとによって違う部分だと思うので、ぜひ、読み終えた方は異論反論お寄せくださいませ!

 それでは、次のレビューにバトンタッチします〜。

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