マゼンタ活動日誌
誰が書くのかわからないスリル満点でお送りします。

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新刊レビュー そのに                 
 お久しぶりです、祈です。
 さーてさっそく「DIVA3」レビューいきまっす!


「罪の名は、戀」あずみ


 一度は死んだ「俺」が目覚めた場所――地獄。
 力仕事は現場の役目、地獄の「俺」の仕事はお役人。
 爆乳お色気閻魔様にスカウトされた「俺」の仕事内容、それはおっとり美少女を救うこと。
 見た目は可憐なお嬢様「鹿乃」。
 地獄にはとても似つかわしくない彼女が地獄に留まるのには、理由があった。

 会いたい人がいる。
 だから、ここにいなければならない。
 なぜなら私は罪人だから。
 私は「彼」を裏切ったから――。

 鹿乃の過去、閻魔の思惑、「俺」の正体。
 けして綺麗な戀ではない。
 でもそれは確かに、戀だった。


 罪の名は――戀。


 簡単なあらすじかつあおり文はこんな感じで。
 ある日「俺」こと主人公・館野慎は地獄で目覚めます。地獄に行くような悪行をしたわけでもなければ、生前善行をしたわけでもない「俺」。そんな彼はお色気閻魔様にスカウトされ、地獄のお役人として地獄での生活をスタート! 
 幕開けはこんな感じ。
 地獄、っていうとどうしてもどろどろ、怖くて暗くて――なイメージが強いと思うのですが、このお話の「地獄」はやけに現実的です。閻魔や鬼もいれば、拷問もある。そんな描写は精緻で目に浮かぶようですが、あずみさんにしては珍しいコメディタッチな筆致とあいまってとても読みやすい雰囲気。
 まずは閻魔様がいいですね。登場回数は少ないけど、変に人間界に詳しかったり、かと思えばちょっと時代遅れの知識をもってたり――と面白いです。でもブラックな面もあって、この人敵に回したらきっと怖い。

 慎の仕事は美少女・鹿乃を見守ること。
 鹿乃には忘れられない過去があります。
 とても痛々しくて、あってはならないことで、正直その過去の部分は読んでて目を背けたくなりました。
 また、鹿乃には忘れられない人がいます。

 鹿乃の過去に向き合いながら、慎は自分の中にある気持ちに気づきます。
 でもそんな慎にも秘密があって――。

 何か一つでもいうと大きなネタバレになってしまうので、難しい。
 でもこのお話、終盤に大きなオチがあります。
 そこで「おお、そうだったのか!」と驚かされるのですが、最後の最後でさらなる大きなどんでんがえし!
 どことどこがその場面なのが、ぜひ本文を読んでお楽しみください。

 今回、今までとはだいぶ作風が違います。
 あずみさんの文章はとても精緻で細やかところが魅力的なのですが、このお話はそれ+コメディタッチな軽いノリがあってリズミカル。個人的には新しいあずみさんが見られて面白かった―!

 理子さんのお話はしっとり和風な恋物語。
 こちらはコメディ、だけどシリアスで複雑な恋物語です。
 
 恋、っていろんな形があると思うのですが、このお話でいうならば……なんでしょう。
 見守るのも一つの「恋」の形だし、嘘をつくのもある種の「恋」の形なのかな、と思いました。
 舞台は地獄。そこで繰り広げられる、静かで、でも複雑な「戀」をお楽しみください。

 
 DIVAフレーズなら……

 迷い道の遊びを……紡いでゆく





 
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